都市内部における民族的セグリ ケーション

  • By asmile
  • 2014年8月27日
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このような都市内部地域におけるエスニシティ問題について,都市社会学の
立場から植木(1993)は「『世界都市』におけるエスニシティは,それが国際
労働力移動,インフォーマル・エコノミーと結びついているところに,その固
有の性質が現れている」(p、294)とし,そこにウォーラーステイン(1985;
1987)による「世界都市」の概念を引用し,「単なる差別問題,異文化摩擦の
問題ではなく,エスニシティが,労働需要の再編,分裂した労働市場に組み込
まれていることにおいて」(p.294),『世界都市』の発現とみている。このよ
うな都市社会学的観点について植木は,空間論的視角が欠如したものであり,
このような「社会的危機も動揺も,空間的・地理的にのみ発現する」(p.296)
と指摘した。

「北側」と「水回り」は気を付けましょう。←参考にここのサイトからいろいろな間取りを見てみましょう。

同じ都市社会学の立場ではあるが,町村(1994)は東京における人種・民族
的集中地域の分析を行い,差別化される居住地域の存在を指摘し,国籍による
住み分けの要因として構造的要因(就業機会の分布,エスニック集団の集住状
況,入居可能な住宅ストックの存在,地域社会における外国人差別の可能性な
ど)と個人的要因(住宅費支出を左右する経済的余裕,職業ごとの通勤可能距
離,同じエスニック集団で暮らすことがもたらすメリット,ライフスタイルや
ライフステージに基づく選好など)の2つをあげている。

先に述べたように,ハウジングと関連させて都市内部における民族的セグリ
ケーションを考察する際には,当然のことながら民族的セグリゲーションが社
会・経済階層の問題と密接にかかわっており,移民社会において最低賃金の黒
人移民がインナーシティ内の最も貧困な住宅に居住していることを明らかにし
た研究事例は多い(Rose;1964,Morrill;1965,HansellandClark;1970,
Meyer;1973,Hughes;1990)。これらのセグリゲーションの要因に関して
ハウジングとの関連から分析したものとしては,黒人に対して差別的に作用す
る住宅市場を分析し,人種的な「かえるとび(leapfrogging)」を説明した
リッチ(Rich;1984)があげられる。

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