居住分化を社会関係に基盤をもつ選好体系

  • By asmile
  • 2014年8月27日
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さらに東南アジアの都市における民族的セグリゲーションに関しては,山下(1984)が人的
関係や経済活動からの分析をしたが,ハウジングとの関連ではヴァンデル
(Vandell;1981)は人種構成の近隣地区への影響を評価した。

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このように,都市内部地域におけるセグリゲーションは,社会経済的状況に
よるものと民族的状況によるものに大分できるが,両者は独立した関係ではな
く,少数民族や移民などのホスト社会から隔離された社会集団は,低所得世帯
が多く,むしろ非常に緊密に関連している。前者の社会経済的地位による居住
分化について,マルクス主義的立場からハリス(Harris;1984)やハーヴェイ
(Harvey;1991)は,ティムズ(Timms;1971)による社会学的説明や新古
典派経済理論からの説明などを批判した上で,資本主義社会の脈略から「資本
主義都市において居住分化があるということは,市場能力の獲得に必要とされ
る希少資源へのアクセスの難易がさまざまに異なっていることを意味してい
る」(p.160)とし,さらに「居住分化を,社会関係に基盤をもつ選好体系に
よって受動的に生み出されたものとみるのでなく,階級関係と社会分化とが生
産され維持される過程になくてはならない媒介的影響を及ぼすものととらえな
ければならない」(p.167)と主張した。このように居住分化を階級関係から
捉えることには,理路整然とした説明に説得力があるが,経済学的側面以外に
含まれる個人個人の居住観などのメンタルな側面や居住地選好などの行動的あ
るいは文化的側面が居住分化に反映される余地があることを考えると,多少疑
問もあるところである。

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