場所への愛着:その定義

  • By asmile
  • 2014年7月9日
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ではこの「場所への愛着」とはどういうことでしょうか。先にも述べたように、近年さまざまなレベルの場所への愛着が注目されていますので、ここで簡単に触れておきます。まず愛着、愛着感をどのように捉えるか、その定義を考えてみます。愛着感は通常、発達心理学で親と子の愛着という文脈で心理学では問題にされてきました。その意味するところは、ボウルピーやハーロウの研究に代表されるように「人間(動物)が、特定の個体に対してもつ情愛的きずな」とされます。あるいは、単なる「好き」という水準以上にその対象との心理的つながりが強く、対象の欠如がしばしば不安などの負の情動を喚起するようなものを指します。こうした特徴は愛着という用語が対象への依存性の研究と不可分に用いられ始めたという研究の流れから理解できると思います。場所への愛着も基本的にはこうした定義を踏まえて理解されます。たとえばロウとアルトマンは場所への愛着を、その場所に対する感情(たいていは正の感情)、知識や信念あるいはその場所と結びついた行為などの統合的複合体と定義しています。そして対象となる場所にはさまざまな次元が考えられるとも述べています。転居やリフォームを機に家具について再考してみるのも良いかもしれません。壁面収納を選択肢に入れてみましょう。←こちらのサイトからは、不動産関連情報をたくさん見られます。あるいはブラウンとパーキンスは同じ本の中でやはり「場所への愛着は個人がその社会物理的環境の中で体験する行動的、認知的、情動的な深い関わりを自然に反映する」と書き、個人のライフサイクルの中では変動することもあると述べています。他方ジュリァーニは場所も含めた対象への愛着を、対象の存在やそれへの接近などによって心理的安寧がもたらされ、逆に、その不在によっては不快がもたらされる状態と定義し、自己・対象(場所)・自己と対象の関係の三次元から捉えることを提唱しています。

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