ゲットーにおける問題

  • By asmile
  • 2014年8月27日
  • コメントは受け付けていません。

都市内部地域におけるセグリゲーションの中でもスラムおよびゲットーはと
くに都心周辺地域に局所的に形成される。それらに関する研究の代表としてし
ばしば引用されるのがウォード(Ward;1989)によるシカゴにおける黒人居
住地域に関する研究である。インナーシティ内においてとくにマイノリティの
集中現象として,深刻な社会問題化しているのがゲットーの問題である
(Boal;1976,Ward;1982)。ゲットーとは『人文地理学事典第3版』(Dic.
ofHumanGeogr.3rd.ed.)によると,民族的あるいは文化的グループの排
他的,保護的な居住地区であり,本来的にはヨーロッパの都市において法的に
分離されたユダヤ人居住区を指す用語であった。ゲットーにおける問題は,ハ
ウジングや労働市場における差別や偏見によってひとつの民族が集中している
ことにおいて,スラムとは異なる。

たくさんの物件をこちらのサイトから→ご覧いただけます。

ハーヴェイは,ゲットー形成の問題点について,「居住地選択は次々に連続
的に生じるものであって,一時に起こるものではない。最も貧困な者たちが最
後に『選択する』のである。社会的に規定される希少性が市場経済の前提条件
であるから,競り人の多くは何も手に入らないであろう。ハーヴェイの見解で
は,例えばゲットーの形成は先進資本主義の市場過程を通して産み出された経
済的不平等の所産であり,これが惹起する諸問題は根本的な構造変革なしには
解決され得ないということになる」(ジャクソン・スミス;1991,p.217)と
述べている。

具体的事例ではハーヴェイは,「バルティモアの都市問題,あるいはアメリ
カ都市のゲットーやスラムの問題,すなわち,これらのレリヴァントな問題に
取り組みながら,スミスなどと同じ歩み,すなわち人種的・民族的差別,ある
いは富の配分・再配分などにみられる空間的不平等・不公正を解決するための
具体策を提言するための分析を進め」(竹内;1984,p、168),「公共財の立地,
外部効果,空間組織と政治的・社会的過程の関連が大きな問題」とする厚生地
理学の主張を行った。

DY073_L

Categories: 未分類

Comments are closed.